ゆるりら日記

Reading,drawing,sleepingが大好きな工学科生の日誌

フェイス・ド・block 2

A「来週の土日か…。興味あるんだが、残念ながら用事があってな…」

B「まじかよー。なんの?」

A「父さんに家の留守番頼まれてるんだ」

B「留守番!?」

C「お前、こんなラッキーチャンスを棒に振るってのか?たかが留守番で」

A「うん…。なんか、父さん、その土日に出かけるって言っててな…。妹1人じゃ危ないし、僕に家にいろってさ」

B「ふーん…。じゃあ誰か別の人誘うかー」

C「おいB、待てよ。そんな楽しそうなこと、この3人以外のメンバーでやるつもりかよ?俺たち3人の絆は、海よりも深く山よりも高いだろ?」

B「んなこと言ったってよー」

C「任せろ、A。俺の家の家政婦さんを一人、お前ん家に派遣しよう。幸い、俺ん家の家政婦さん、3人いるんだけどその日は一人非番だし」

A「非番だと…。お前、そんな事勝手に決めていいのかよ?」

C「構わないよ。金だけの関係じゃなくて、ちゃんとした好意を持ってくれてるし、昔からの付き合いだからな。ちゃんとボーナスも出す」

B「お前ん家ホント金持ちだよな…」

A「ありがとう。いったん、父さんに相談してみるよ」

B「!?  おい、ちょっと待てA。まさかお前、ゲームに参加するから、って親父さんに言うつもりじゃねぇだろうな?」

A「はぁ?いや、そうするつもりだが」

B「待て、それはマズイ。俺、親父に口止めされてんだ。『友達を誘うのはいいが、できるだけ参加してくれそうな子、少数だけにな』って…」

B「このゲームはこの町で行われる。つまり、必要以上の人に知られたら、ゲームが崩壊しちまうんだ。野次馬とか、ガキどもとか。最悪、DQNとかに知られたらもはやゲームどころじゃなくなるかもしんねぇ。何しろ、あのエンの新作ゲームだからな」

A「エン…。そんなに凄い人物なのか」

C「初代ドラクエを作った人への、アドバイスをしたとも言われている」

A「初代ドラクエって…。おい、エンってジジイじゃねえか」

C「確かにジジイだが、ドラクエの他にも初代ポケモン、マリオ、最近では、子供向けの妖怪ウォッチやスプラトゥーンの開発にまで一枚噛んでいたそうだ」

A「何もんだ、そいつは」

B「商才…とはちょっと違うかもしれねぇが、売れるゲーム、幅広い層に楽しんでもらえるゲームを作るのが上手いんだろうなぁ。勿論、そいつが全部指示して作ったわけじゃなくて、任天堂やらスクエアの人たちが頑張ったんだ。でも、そういったゲームの発想の原点はコイツらしい」

A「ますます興味が湧いてきたな。確かに、そんなやつが作る最新ゲームか。これはCに頼んででも行きたくなってきたぜ」

B「ちなみに、今回のゲームは全部そいつが作ったそうだ」

C「全部!やべぇ、ゲームマニアの血が騒ぐぜ!」

A「来週の土日だったな?よし、何とか言って父さんを説得してくる!C、頼む!」

C「任せな」