ゆるりら日記

Reading,drawing,sleepingが大好きな工学科生の日誌

フェイス・ド・block 6

ー土曜日・AM8:50ー

A「ここ、だよな…。」

A(ここは、この町の中でもすこし寂れた所にある、廃墟のアパートだ。外装はほとんど剥がれかけているし、一部には植物が生えている。この中にエンがいるのかと思ったが、人が住めるような場所じゃないぞ…??)



?「よっ!」

A「うっ、うおあ!…………なんだBか。驚かすなよ」

B「ワリーワリー。Cはどこだ?」

A「さぁ…。まだ見てないな」

?「フッフッフッ。私はここだ」

B「Cの声だ!どこだお前?」

ガサッ

A「うおあ!」

B「…C、なんだそのカッコは?」

C「フフフ。特注品だよ。どうだい?実際君たちも見つけられなかったろ?そこの茂みにいた私を」

A「……迷彩服?」

B「お前な…。サバゲーしに来たんじゃねぇんだぞ」

C「RPGだろ?知ってる知ってる!それに、ちゃんと動きやすい服装だからな。言いつけは守ってるぜ」

B「お前それじゃ街中で目立つだろうが!特殊なことやってますって言いふらしてるようなもんだぞ!」

C「う…。き、気分だ気分!ゲームは楽しまないと意味がねぇだろ!」

B「だからっておま

パンパン

?「その通りだよ。『ゲームは楽しまないと意味がない』。ンッン〜、名言だな、これは」

!!

A「!?まさかこのアパートから…人が!?」

B「あ、あなたはもしかして!」

?「フフ」

?「ようこそお集まりくださいました。私がこのゲームのオーナー、エンというものです」

C「あなたが…エン…!!」

エン「…うむ。9時ピッタリだ。どうぞ、中に入って」ガチャ

A「…マジか、ホントにこのアパートの中に…」

エン「さぁ、ゲームを始めようか」