ゆるりら日記

Reading,drawing,sleepingが大好きな工学科生の日誌

フェイス・ド・block 7

ー土曜日・AM9:00ー

エン「さて、まずは自己紹介から始めようか?」

寂れたアパートに入ると、そこには外見とは似つかぬ空間が広がっていた。
バストイレ付きの1LDK。リビングに通された三人は、その不思議な空間に戸惑っていた。

A(なんだここは?普通に綺麗だ…しかし、かなりおかしい。僕たちが今座ってるソファは普通の物だが、他には機械類しかない…)

エン「まずは、私から始めよう」

エン「私の名前はエン。勿論、本名じゃないぞ。私がどんな人物なのかは、既に君たちもある程度は知ってくれていることだろう」

エン「職業はゲームクリエイター。主に、プログラミングを担当していて、決まった企業についている訳ではなく、様々なゲーム会社を転々とした。現在は、自営業に近い形で、個人でゲーム作りをしている」

エン「ここは、現在の私の本拠地。私の城だ。貯めていた貯金で本来潰されるはずだったこのアパートを買い、中を改造して住んでいる。残念ながら水は来ないが、電気は使える」

エン「この外見のおかげで、ここに人が住んでいるなんて誰も思わない。まったく快適だよ、ここは」

B「こ、この機械類は…?」

エン「ああ、これらはね、私がゲームを作るときに使用するコンピュータその他だ。あと、隣の和室には、大量のゲームのハード・ソフトがビッシリと並んでいる。昔のものから、最新のものまでね」

C「すげえ!」

エン「さてと。私からはこれくらいかな。次は、君たちだ。それじゃ、君から頼むよ」

A「あっ、僕っすか。えー、コホン」

A「僕の名前はAといいます。隣町の、△△高校に通っている一年生です。こいつら二人とは小学校からの友達で、今回はBに誘われてここに来ました。部活は、剣道部です」

B「俺はBです。Aと、同じ学校に通ってます。部活は、サッカー部!えー、と…。まぁ…よろしくお願いします」

C「俺はCというものです。同じく△△高校っス。部活はコンピュータ部で、サバゲー同好会にも所属してるっス!ちなみに、苗字は¥¥。よろしくっス!」

エン「なるほど…。なかなか面白い子たちだね。期待できそうだ」

C「!?」

C(俺の家柄をスルーだと…!?)

エン「さてと。前置きはこれくらいにして、ゲームの説明を始めようか」