フェイス・ド・block 8
C「うおお!俺、この話を聞いた時からずっと楽しみにしてたんスよ!」
エン「ハハ、それは嬉しい話だ。じゃあ、ゲームの説明をするぞ」
エン「これから君たちがやるゲームの名前は、『フェイス・ド・block』だ」
A「フェイス…」
B「ド…」
C「ブロック……!」
エン「まず、君たちにはこれをはめてもらう」ガチャガチャ
C「それは…?」
A「ヘッドギアみたいだな…」
エン「うん、そんな感じだ。これを頭に装着して、ゲームに臨んでもらう」
そのヘッドギアはボクシングで使用するような物に比べ、幾分かすっきりとしたフォルムで、前面にはまるでバイクのヘルメットのシールドのような透明な曲板が取り付けられていた。
エン「ゲームには、ナレーションというか、進行係が必要だ」
エン「このヘッドギアを通して、ゲームマスターである私と通話し、ついているカメラで私に映像を送り、様々な機能を使うことができる」
エン「そして、更にこのベストとベルトをつけてもらう」
エン「ベストには、お金とか、電話とかを入れられる。ズボンのポッケに入れるんではいささか動きにくいんでな。このベルトは、まぁ、なんだ…。一種の装着必須防具とでも思ってくれ」
エン「これら3点セットで、合計500グラム以下の重さになるよう調整した。動きやすさを重視してるのに、重いのを着させては意味がないのでな。ハッハッハ」
C「うお、すげ…。超本格的じゃん」
エン「さて、ルール説明の前にひとつ。君たち、LINEはやってるね?」
唐突な質問に戸惑う三人。
A「え、ええ…。入れてありますけど」
エン「よし。ゲーム内でイベントが起こる度、私は君たちのLINEに通知を入れて知らせる。その為、私のアカウントを追加してほしい。ほら、QRコード」
A「あ、ハイ…」ピコン
B、C「ピコン」
エン「よしよし。じゃあ、ヘッドギアとベスト、ベルトを装着してくれ」
装着する三人。
C「こ、これでいいっスか?」
エン「まぁ、そんなもんだろう。どうだい?動きにくくはないだろう」
C「ええ!むしろ、やる気に満ち溢れてくるっス!」
エン「では、これからこのゲームのルールを説明する。説明が終われば、いよいよゲームスタートだ」