フェイス・ド・block 3
翌日。登校中の電車内。
B「おはよう!で、どうだった?」
A「…あぁ、オッケーしてくれたよ」
C「なんて言ったんだ?」
A「友達と勉強会するからって…」
B「かーー!真面目だねぇ」
A「渋々、って感じだったがな」
C「よくやったぞ!うちの家政婦さんも、文句言わずオッケーしてくれたぜ」
A「あぁ…。すまないな、ちゃんとお礼はする」
B「よっしゃ!んじゃ、今日帰ったら親父に伝えるわ!」
A「お前の親父さん、エンと知り合いって言ってたが、どんな関係なんだ?」
B「俺の親父?俺の親父は、この町の小さな加工屋の経営者だ。知ってるだろ?〇〇工場って。」
A「ああ、商店街を出た通りを右にまっすぐ行ったとこにあるアレだろ?」
B「そう、アレだ!で、元々そのエンって人はこの町の住民なんだが、親父が高校生の頃、エンは親父の先輩だったのよ。そこで知り合ったらしい。」
A「…ん?エンとBの親父さんが先輩後輩?………お前の親父さん、何歳だ?」
C「おい、聞くなよ、そういうこと」
B「…よく言われたぜ、消防時代の授業参観の時にさ。『おまえの父ちゃん老けてんなー!』って」
A「…悪い、続けてくれ」
B「おう。んでな、今回のエンのゲームだが、とあるパーツの制作に親父の会社が関わったらしい。それでもって、より親密な仲になったんだとさ」
C「なるほどな。そういうことだったのか」
A「うちの親父はスタントマンだからよ。そういう世界は全然知らないんだよな」
C「仮面ライダーにでてた?」
A「仮面ライダーブラックの時の悪役を演じたらしいぜ」
C「わぉ」
B「お前ん家の親父さん、この前隣町のヒーローショーに出てたぜw」
C「まじか!」
B「悪役だったけどな」
A「なんでだ…。父さんに主役は回ってこないのか…」
C「俺ん家の力なら」
A「お前ナチュラルに自分の家自慢するよな」
C「」